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胴裏2010.11.19 Friday
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女物袷長着を仕立てる場合、裏地は胴裏と八掛を付けます。男物の場合は、花色木綿などを使って通し裏にする場合が多いが、女物のように胴裏、八掛を付ける場合もあります。
その胴裏ですが、地のしをしても殆ど詰まらない(縮まない)のですが、胴裏によっては袖丈の長さで2分くらい詰まるものもあるので注意が必要です。
先日、お客様持ち込みの胴裏があり、いつも使用している胴裏と同じ感覚で地のしをしてヘラ付け、お袖を途中まで縫って躾をかけてコテを当てると、どうも落ち着きが悪い。表地の紬が少し波打った感じになっているのは、裏地がきつい証拠です。つり合いはしっかり見たつもりなのに、こうなるのは裏地が詰まったとしか考えられません。
こうなった場合は、いくらここでコテを当てようがアイロンを当てようが直るものではありません。潔く解いて、胴裏にしっかりアイロンを当て直しました。そうすると、最初のヘラ付けより2分弱胴裏が縮んでいたことがわかりました。
着物の仕立ての難しいところは、袷着物のつり合いです。生地によって伸縮率が違うので、縫う前にその違いをなるべく少なくすることが、良い仕立て上がりの着物となり、お客様が着用されても袋が入ることなく、何年経っても変わらない着心地を提供できるのだと思います。
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子ども浴衣・甚平2010.05.12 Wednesday
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今日、久しぶりに生地屋さんへ行きました。
目的の生地より、いろな生地のサンプルに目が行ってしまいます。
最近では、和風の生地の種類もすごく増えていて見ていても楽しいです。
そして、目に止まったのが、リップル地。子ども用のパジャマや浴衣・甚平さんにぴったりの可愛いプリント柄がたくさんありました。
この生地で小さい子達の浴衣縫ったら可愛いだろうなあ、姪の子どもに縫ってあげようかなあと思いつつも、今日の目的の物だけ買って帰りました。
リップル地の浴衣、アマゾンでも売っていました。アマゾンは本だけでなく、今は何でも売ってますね。
子どもの浴衣なら、手作りも簡単です。和裁にこだわらず、市販の型紙を使って洋裁の感覚で作っても良いと思います。大切なのは、作って着せてあげたいという気持ちです。
近所に生地屋さんが無いという人には、ネットでリップル生地が買えます。
金魚やお花、花火などのリップル生地はこちら
にあります。
キャラクター柄のリップル生地はこちら
から探してみてください。
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卒業式に女袴2010.03.19 Friday
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卒業式シーズンですが、最近は成人式に振袖を着て、卒業式は袴という装いが多いようです。我が家の長女も、もうすぐ卒業式で袴を着ることになりました。袴は高校の卒業式でも着用したので、同じのでいいかな、着物を替えれば良いかなと合わせて見ていたのですが、結局前に着た矢絣の着物がピッタリ合う感じなので、袴を替えることにしました。
自分で仕立てることも考えましたが、結局ネットで安く売られている女袴を購入することにしました。ぎりぎりに注文したため、式に間に合うのか心配しましたが、ネット注文は本当に対応が早いですね。今日、無事届きました。化繊ですが、軽くて皺にもなりにくそうだし、汚れても家庭でお洗濯できるので気楽です。卒業式用なら、これで十分かなと思います。ただ、自分で仕立てられるのに既製品にして、少し後ろめたい気もしますが...
「きものLife」...今回女袴を買ったお店です。リーズナブルな商品が多く、お店の対応も良かったです。
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便利な小道具 ほつれ補修針2009.12.11 Friday
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★ほつれ補修針 【クロバー】★
帯や着物、洋服などの表地に飛び出してしまったほつれを簡単に補修することができます。以前から和裁仲間の人に聞いて知っていたのですが、実際に購入して使ってみて便利さを実感しました。
便利ですが、生地によっては注意も必要です。例えば刺繍や唐織りの飛び出したほつれは、気を付けないと周りの糸まで引き込んでしまいます。丁寧に、優しく扱うようにしましょう。
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和裁道具2006.12.22 Friday
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和裁道具は、消耗品を除けば一生物だと思う。
裁ち鋏、小挟、へら、くけ台、物差し、裁ち台、文鎮、丸み型、買い足したものもあるけれど、最初に買ったものもずっと使い続けている。
ハサミはたまに研ぎに出しているので少しスマートになっているけれど、良く切れて使いよいです。
普段使う糸は手芸店で買うのですが、生徒さんが来るようになったので、今日、へら台と小さい裁縫台を買おうと和裁道具専門店に電話しました。以前にも利用したことがあるので、住所と名前を言うと、
「和裁のホームページのhiraさんですよね」と返事が返ってきた。いきなりハンドルで呼ばれると何か不思議な気分でした。
そのお店は、和裁人でも紹介している「いとや」さんです。
写真は、注文したへら台ですが、巾1尺2寸、丈2尺4寸5分で厚手のボール紙に白い布張りです。これが使いやすくて私はとても気に入っています。
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仕立て替え2006.12.22 Friday
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仕立て替えは、新しいものを縫うより難しいです。
前の筋が出ないように仕立てなければなりません。
それも、洗い張りした着物ならまだ良いのですが、
そのまま解いて仕立て替えするのは手間もかかり、
苦労が多い気がします。
今日納品したのは、無地の男物単衣を袷にする仕立て替えでした。
くけを解いて縫い目はそのままに仕立て替えするということになったのですが、実際に解いてみると結構汚れていました。
おまけに身丈を2寸も出さなければならず、
背伏せも付いていたので結局全部解き、
表裏がわからない生地でしたので、裏返すことに。
手間はかかりましたが、かなり綺麗に仕上がりました。
洗い張りすればもっと綺麗になったはずですが、
今回は時間的に余裕がなかったので仕方ありませんでした。
仕立て替えする時は、出来れば洗い張りをしてから。
多少費用はかかりますが、とても綺麗な着物に生まれ変わります。
また、身丈直しや袷に直すといった大きな直しは、
普通の仕立代とそんなに変わらないです。
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袴2006.11.11 Saturday
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袴にはいろいろな種類があります。
馬乗り袴、行灯袴、女袴、仕舞袴、野袴、、、
形で分けると、
マチが付いているのは、馬乗り袴、仕舞袴、野袴
スカート式になっているのは、行灯袴、女袴
ズボンの形に近いのは、野袴
前から見ると、馬乗り、行灯、仕舞袴は似ていて区別が付きにくいですが、足を広げると、違いがわかります。仕舞袴は、名前の通り能楽で使用されます。
袴姿といえば、結婚式の新郎の和装、または大学の卒業式の女性の衣装でしょうか。新郎の袴でレンタルの場合は、大抵が縞の行灯袴かと思います。縞というのは、格が高く礼装用となります。新郎の場合、動きも少なく、トイレも行きやすいということで、スカート式の行灯袴になっているようです。
私は袴の仕立ても時々やるのですが、ほとんどが馬乗り袴です。でも、ちょうど今縫っているのが珍しく行灯袴です。仙台平で、結婚式の衣装なんだそうです。
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イベントのお知らせ◇◆季節のキモノレッスン ◇◆2006.09.30 Saturday
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スタイリスト・山崎真紀さんの
季節のキモノレッスン vol.1 〜霜月〜
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着物スタイリストとして、
伝統を大切にしつつも新しいアイデアを取り入れたスタイリングで、
各雑誌にひっぱりだこの山崎真紀さんが、
この秋、芦屋で話題のカフェ&雑貨のビル「スペースR」で、
粋なセンスで着物を楽しみたい女性のための
アンティーク・モダンコーディネートレッスンを開きます。
山崎さんが、初心者から着物に慣れ親しむ通まで、
少人数で個人の目的やレベルにあわせて、
着物をきれいに、簡単に着こなせるポイントを
わかりやすくレクチャーしてくれます。
着物をお持ちでない方も、気軽にご参加いただけますので、
これから着物ライフをはじめたい人にもオススメです。
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日時:11月11日(土)、12日(日)
[1]10:00〜12:00 [2]14:00〜16:00
参加費:4,500円(着付け、スタイリング撮影、お茶&お菓子付き)
定員:各回10名
対象:20〜30代の女性
※着物をお持ちでない方もご参加できます。
持ち物:肌着(着物用をお持ちでない方はキャミソール、
または首まわりの開いているもの、下はスパッツのようなものでも可)、
着物、着付け道具一式
場所:「Gallery R」兵庫県芦屋市茶屋之町1-12 スペースR 3階
TEL:0797-32-5226
URL:http://www.ryu-ryu.com/r/
交通:JR芦屋駅より南へ、国道2号線を越えてすぐ。徒歩3分。
ご予約方法:
※お電話でのお申し込みの場合
TEL:0797-32-5226(スペースR)まで。(11:00〜23:00)
※メールでのお申し込みの場合
[1]お名前(フルネーム)
[2]フリガナ
[3]ご住所
[4]連絡のつくお電話番号
[5]イベント名
[6]希望日、時間帯
[7]お友達とお越しになられる場合、人数とお名前も記載ください。
以上を明記して、yoyaku@ryu-ryu.comまでお申し込みください。
折り返し、予約確認をお送りいたします。
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山崎真紀 (やまさき・まき)
着物スタイリスト。京都在住。
呉服メーカーの勤務を経て、スタイリストに。
雑誌やテレビで活躍するほか、
着付け教室講師、着物プロデューサーとしても、
そのセンスを発揮している。
著書に、『やまさき*まきの着物でおでかけ』(戎光祥出版)がある。
あめのふや http://www.amenofuya.com/
最近の出版物
2006年9月28日(木)発売
「Hanako WEST」11月号(マガジンハウス)〜「京都」ストリート案内〜(表紙、P12-14)
(モデル/香椎由宇)/スタイリング・着付け担当
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